ねじの有効断面積について

LABORATORY
OF A SCREW
ねじの研究室

ねじの有効断面積について

ねじの有効断面積とは、ねじの有効径より求められる円筒の面積のことで、おねじ部の応力計算やナットの保証加重応力などを求めるときに用いられます。

⇒有効断面積の計算方法

メートルねじの有効断面積は次の式(①)または(②)によって求められます。
その数値は特別な理由がない限り有効数字3桁に丸めます。
As = π/4{(d2+d3)/2}²
As = 0.7854(d – 0.9382 P)²

⇒参考 ユニファイねじの有効断面積の求め方

算出された数値は特別な理由がない限り有効数字3桁に丸めます。
As = 0.7854(d – 0.9743/n x 25.4)²

⇒記号の意味

As ねじの有効断面積(mm²)
d おねじ外径の基準寸法(mm)
d2 おねじ有効径の基準寸法(mm)
d3 おねじ谷の径の有効径の基準寸法(d1)からとがり山の高さ H の 1/6 を減じた値 d3 = d – H/6(mm)
H とがり山の高さ (H = 0.866025P) (mm)
P ねじのピッチ (mm)
π 円周率 式では π=3.1416を用いる
n 25.4㎜あたりのねじの山数

⇒メートルねじの呼びに対する有効断面積

JIS B 0205 メートル並目ねじ、JIS B 0207 メートル細目ねじに規定するねじの呼びに対する
有効断面積の表です。

※上記の資料はJIS B 1082を基準に参考になるよう抜粋してまとめたものです。
  重要な計算等にはJIS B 1082を再度ご確認ください。